小樽(北海道)
積丹半島から札幌への帰り、小樽に立ち寄る。小樽は10年ぶり、その時は雪降りしきる冬だったので、夏は25年ぶり.
あまりにも有名になった運河の風景。いまや小樽観光のシ
ンボルだが、海上に停泊した船舶からの貨物を乗せたはしけ舟を係留し、貨物の荷揚げに使われた。大正12年に完成したが、戦後、樺太等との交易がなくなったため、物流の拠点としても急速に廃れたことから、無用の長物と化し、放置され、ヘドロがたまり悪臭が漂う運命となる。
その後埋め立てか保存かの検討が長年続いたが、現在では、写真のように運河周辺は散策路やガス灯が整備され、観光客が多かった。限られた時間だったがぶらぶら歩くことで、旅情をくすぐられる。
散策路で似顔絵を描いてもらっている若者、描いている若い女性のゆったりしたときの流れが、微笑ましかった。雰囲気は違うが、昨年夏に旅行したバルト三国・エストニアのタリンの石畳通りの街と折り重なった。さすがに、小樽まで来ると、時間の流れが違う。
人力車のお兄さんが、誘ってくれたが、炎熱の太陽が照りつけ、風に吹かれてという雰囲気ではなかったのでパス。
散策路の石の壁に石原裕次郎の「俺の小樽」がはめ込まれていた。裕次郎が兄の慎太郎と幼少期を過ごしたころの小樽のことを、慎太郎はその著書「弟」のなかで、次のように書いている。
……当時の小樽は北海道一の商都で、都市銀行の支店は札幌ではなしに全て小樽にあった。父のいた汽船会社は小樽を起点に北海道関係の荷物のシェアの大半を占めていたようで………。
あわただしく街並みを歩いているうちに、昆布屋のおじさんに呼びとめられた。
奥さんらしい店のおばさん、お手伝いの人も含めて、なかなか調子のよいすすめに乗って、あっというまに、北海道土産にとまとめ買いして、自宅あてに郵送した。「七日食べたら鏡をごらん」というホラ吹き昆布館の歌い文句………肌がツヤツヤか、スベスベか知らないが、まあ、いいとするか…………
撮影日:2008年8月5日
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