山下洋輔・XUXU(コンサート記憶帳④、アミュー立川)
「ヴァレンタイン・コンサート」と銘打っていたので、もう半月前のことになります。同世代の山下洋輔氏のクラシックの演奏が聴けるというので出かけました。いつものアミュー立川は、ほぼ満員でした。
山下氏の定番、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」、、ヨーロッパのクラシック音楽とアメリカのジャズが融合した、民族音楽風、叙事詩風のスケールの大きい曲を、力一杯、譜面なしで一気に弾ききる姿は、力強いの一語に尽きるものでした。
それに続くラヴェルの「ボレロ」、これまで聴いてきたささやくような、宮殿の大広間の薄闇の中からひそやかにダンサーがあらわれるような、あるいは、静かな波が寄せては返すような雰囲気とは全く異質で、「全身をくねらせる情熱的な踊り子のような、怒涛が荒れ狂うような」激しい音の連続で、圧倒されるとともに、我々世代でも、これほどのエネルギーを持ち続けていることに感動しました。
弾き終わった山下さんは、写真のような穏やかなスマイルで、親しみいっぱい、ほっとさせてもくれました。
XUXU、『しゅしゅ』と読むようですが、4人の女性のアカペラ、人間の声で、こんなに不思議な演奏ができるのかと、驚きと、一体これは何だろうか?と、すぐにはなじめないけれど、聴き入るほどに、その美しさに魅せられるものでした。「くるみ割り人形」「ハンガリー舞曲」を、実に斬新なヴォイスパフォーマンスで聴かせてくれました。
「とうとう、この曲まで歌っちゃいます」と、なんとあのベ^トーベンの「運命」まで、飛び出したのには、さすがにちょっとついていけけなかったけれど、全体を通して、素晴らしかった。
パンフレットの写真ほど若くありませんが、大人の女性のお色気も伝わってきました。
ヴィブラフォン・デュオのぶらん・え・ぶらんの、スカポローフェアも、透明な音色で、きれいでした。
今回は、山下さんを含めて、国立音大出身者のオールスター版で、地元演奏ということで、力も入り、和やかな雰囲気の演奏会でした。これからもこんな企画がもたれることを、期待しています。
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