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2009年2月27日 (金)

山下洋輔・XUXU(コンサート記憶帳④、アミュー立川)

Varenntainn_2  「ヴァレンタイン・コンサート」と銘打っていたので、もう半月前のことになります。同世代の山下洋輔氏のクラシックの演奏が聴けるというので出かけました。いつものアミュー立川は、ほぼ満員でした。

山下氏の定番、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」、、ヨーロッパのクラシック音楽とアメリカのジャズが融合した、民族音楽風、叙事詩風のスケールの大きい曲を、力一杯、譜面なしで一気に弾ききる姿は、力強いの一語に尽きるものでした。

 それに続くラヴェルの「ボレロ」、これまで聴いてきたささやくような、宮殿の大広間の薄闇の中からひそやかにダンサーがあらわれるような、あるいは、静かな波が寄せては返すような雰囲気とは全く異質で、「全身をくねらせる情熱的な踊り子のような、怒涛が荒れ狂うような」激しい音の連続で、圧倒されるとともに、我々世代でも、これほどのエネルギーを持ち続けていることに感動しました。

Yamasita

  弾き終わった山下さんは、写真のような穏やかなスマイルで、親しみいっぱい、ほっとさせてもくれました。

 XUXU、『しゅしゅ』と読むようですが、4人の女性のアカペラ、人間の声で、こんなに不思議な演奏ができるのかと、驚きと、一体これは何だろうか?と、すぐにはなじめないけれど、聴き入るほどに、その美しさに魅せられるものでした。「くるみ割り人形」「ハンガリー舞曲」を、実に斬新なヴォイスパフォーマンスで聴かせてくれました。

 「とうとう、この曲まで歌っちゃいます」と、なんとあのベ^トーベンの「運命」まで、飛び出したのには、さすがにちょっとついていけけなかったけれど、全体を通して、素晴らしかった。

Xuxu  パンフレットの写真ほど若くありませんが、大人の女性のお色気も伝わってきました。

 ヴィブラフォン・デュオのぶらん・え・ぶらんの、スカポローフェアも、透明な音色で、きれいでした。

 今回は、山下さんを含めて、国立音大出身者のオールスター版で、地元演奏ということで、力も入り、和やかな雰囲気の演奏会でした。これからもこんな企画がもたれることを、期待しています。

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2009年2月20日 (金)

世界らん展日本大賞2009(東京ドーム)

Rann3 東京ドームで開催中の「世界らん展2009」に、わがつれあいが出かけて、その写真を見せてくれました。お相伴で紹介します。

 このらん展はたぶんもう20年くらい続いているはずで、私自身は、2001年~2002年の2度出かけましたが、その後はご無沙汰。当時のドームいっぱいの、はちきれんばかりの蘭の香りと、詰めかけた観客の華やぎが、今も記憶にあります。

 未曾有(ミゾユウ?)の大不況の今年の会場も、らん展は別世界だったようで、多くの愛好家や、主婦層など、にぎわっていたとのことでした。Rann4 Rann5

 写真をあらためて眺めてみると、やはり、「らん」の豪華で怪しげな雰囲気が、滲んできます。バラのはなやかさ、百合の妖艶さなどとは異質で、見れば見るほど、吸い込まれていきそうな、不思議な感覚に襲われます。

Rann2

『ラン科の種はラン)と総称される。英語では「Orchid(オーキッド)」で、ギリシア語の睾丸を意味する「ορχις (orchis)」が語源であるが、これはランの塊茎(バルブ)が睾丸に似ていることに由来する。世界に700属以上15000種、日本に75属230種がある』とのこと(Wikipediaによる)。

Rann1

いちばんおしまいの黄色い蘭は「オンシジューム」といい、初心者にも育てやすいものだそうで、お土産に小さな一鉢を買ってきました。そのfollowについては、いずれまたご紹介できればと思っております。

 「らん」は夏の季語です。

 蘭五千鉢の匂ひて夢心地  後藤弘子

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2009年2月15日 (日)

梅だより

Ume2151  平年より早い春一番も吹いて、近隣では開くのが遅いわが庭の梅も、開き始めました。

 3本あるなかで、しだれ梅が一番はやくて、朝日をいっぱい受けて、ご覧のとおり。

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Ume2152_2 紅梅や枝々は空奪ひあひ  鷹羽狩行

 顔よするニ尺一尺梅の花  松瀬青々

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Ume2155  今一本のしだれ梅も、一輪一輪、咲き始めています。この二本とも、青梅市の吉野梅郷に行ったとき、買ったもので、何年かを経て、すっかりわが庭になじんでいます。

 白梅のあと紅梅の深空あり 飯田龍太

      *深空(みそら)

 踏ん張って生きても一人梅の花 古賀まり子

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もう一本の紅梅は、まだ蕾が固く、例年時期がずれて開きます。やはり、梅は寒風が吹いている間に、頑張って開いてくれる方が、いいですね。 Ume2153       

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2009年2月10日 (火)

コシ・ファン・トゥッテ(コンサート記憶帳③)

  • Kosifanntotteモーツアルトのオペラ、「コシ・ファン・トゥッテ」の、アミュー立川小ホールでの公演を鑑賞した。2009,1,24。
  • オペラ・ルーチェという団体の主催で、第18回公演とあるので、調べてみると、これまで「フィガロの結婚」や、 ドニゼッティ「 愛の妙薬」などの公演記録があり、地元で地道に、オペラに取り組んでおられるオペラ団体と想像した。
  • 原語上演だが、字幕なしなので、理解できるかと気になったが、250人収容のホールにほぼいっぱいのオペラフアンが詰めかけ、舞台が進むうち、モーツアルトの美しい音楽に合わせての展開に、いつしか魅き入れられていた。
  • 私は「コシーー」について、昨年10月に国立音大オペラで見たことがあり、その後DVDでも鑑賞するなど、ストーリーは一見単純だが、愛の本質、人間のエゴや心のあり様などをユーモアたっぷりに、時にはあからさまに歌いあげられるモーツアルト・ワールドとして、親しみを持っていた。
  • この公演も、オーケストラでなくピアノだけ、出演者も1幕と2幕で交替、なかには声の通りにくい歌手がいたり、振付のぎこちないところも目についたけれど、皆さん熱心に歌いかつ演じられていて、その心意気がこじんまりした会場に伝わって、なごやかなオペラタイムだった。
  • 舞台の力演だけでなく、ピアノを2時間余り”ぶっ続け独り弾き”の演奏者を、時折オペラグラスで表情を見ていた。これはかなりの集中力・体力が必要だ。なにしろモーツアルトの多彩な弦楽器・吹奏楽器・打楽器ほかで構成されるオーケストラ楽曲を、ピアノだけですべてこなすのは、もともと無理なのだが、それを承知で弾き続け、なんとかこなしていたのは、並大抵ではなかったはず。

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  • Kosifanntotte_4 「コシ・ファン・トウッテ」の解説(世界文化社・オペラ名作鑑賞)に次のようなことが書いてある(写真はその中から)。
  • 『このオペラの台本はモーツアルトの気持ちを代弁するような内容だった。なぜならモーツアルトはコシファントゥッテを作曲していたころ、妻コンスタンツエが弟子のジェスマイヤーと浮気をしていることを知っていて、非常に苦しんでいたからだ。妻の浮気の原因は自分にあるとも思っていたのではないだろうか。彼がもっとも愛していたのは妻の姉のアロイージアであり、結婚してからも彼女に何曲もの作品を書いている。自分はアロイージアを失ったので、妹をその代用として愛したが、本当の気持ちはまだ姉にあったと自分でも気付き、妻もそれを感じて浮気に走った^^^^』
  • このあたりのことは、「モーツアルトとコンスタンツエ」という本の読書記録として、このブログで書いたことがあり、こうしたことも思い出し、オペラに登場するふたりの姉妹、それぞれの相手の二人の青年、これに絡む老哲学者アルフォンゾや召使のデスピーナの立ち回り、アリアやアンサンブル、そして合唱に聴きいった。
  • 今回の出演者には、若くてこれからという方から、40代くらいの人、そして、ひょっとしたら我々と同世代の方などもおられたようで、舞台の中央で機敏な動作が演じられている一方で、舞台後方ではゆったりと微笑みながら演技されている合唱団の方も目につき、そのアンバランスさが、かえって市民オペラの面白さを醸し出して、嫌みがなく、好感を持った。
  • コンサート記憶帳①、 コンサート記憶帳② も、どうぞご覧ください。

                           

         

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2009年2月 8日 (日)

コンサート記憶帳 ② (小原孝の歌うサロン、市民オペラ・ニューイヤー・オペラ・ハイライト)

Obara小原孝の歌うサロン 年末リクエスト特集2008(2008,12,27、国立楽器音楽の森コンサートフロア)

  • ほぼ毎日聴いているNHK・FM「弾き語りフォーユー」でおなじみの小原孝さんが、うれしいことに、年に何度か、自宅からすぐ近くのJR国立駅前のこの会場で、『歌うサロン』や、コンサートを開いてくれる。
  • 暮れも押し詰まったこの日、たいへんアットホームな雰囲気で、小原さんの手だれのピアノと語り口にあわせて、「お正月」にはじまり、「雪の降る街を」などの季節にちなんだ歌、先ごろ亡くなった阿久悠の「青春時代」、そしておしまいの極めつけ「歓喜の歌」まで、会場のみんな(美声、音感抜群の方ばかり)でたっぷり歌って、2時間余りを過ごした。
  • 私は昨年9月に、この催しがあるのを知り、この日は2回目。今回も女性(ご婦人)に交じって、男性はどうも私ひとりだったような気がする。たぶん、小原さんも気がついておられ、あるいは、女性ばかりだったら、もっと気軽に振舞えたのに、ひとり異分子がいることで、勝手ががちがったのかなあなどと、気になった。
  • それはともかく、実に楽しい時間だった。阿久悠ワールド「五番街のマリーへ」や、ラストの「あの鐘を鳴らすのはあなた」の、すぐ目の前で演奏される小原さんのたしかでまさに名人芸のピアノ演奏は、歳末の昼過ぎ、街のあわただしさとは別世界の音楽空間となって、酔わせてくれました。
  • 明けて新年1月10日に、小原孝さんは同じ会場でニューイヤーコンサートを開かれたのだが、残念ながら所用で行けなかった。新年の恒例行事とのことなので、気が早いけれど、2010年は必ず行きたい。

Nyuiya 立川市民オペラ、ニューイヤー・オペラ・コンサート (2009,1,17、アミュー立川)

  • 地元の「立川市民オペラの会」は、これまで「カルメン」「ラ・ボエーム」「カヴァレリア・ルスティカーナ」を公演してきて、来年2010年には、「アイーダ」の公演を決定したという。
  • NHK-BSでチューリッヒ歌劇場のオペラ公演までのドキュメントを見たことがあるが、企画、台本、歌手決定、合唱団組成、大道具、小道具、衣装、舞台装置、照明、オーケストラなどなど、一つの公演に至るまでには、気の遠くなるような前段作業と多くの力の集積がある。たぶん、市民オペラでは、本公演1年前の今日も、誰かが何かを準備しているのだと思う。
  • 今回のニューイヤー・オペラ・コンサートは、これまでの公演ハイライトと、来年のアイーダのエキスのお披露目だった。
  • 開場ベルにあわせて、ホールに入るとお揃いの赤いポンチョに身を固めた、市民オペラの会の支援メンバーの人たちが、愛想よく出迎えてくれ、草の根オペラの雰囲気だった。ほぼ満席(実際は,900/1400くらいだったらしい)の観客は、老若男女、よそいき・普段着混合の、よくいえば和やか、逆に云えば、トオチャン・カアチャン、お隣お誘いあわせ、といった顔ぞろえだった。
  • 「ババネラ」「カスタネット・ソング~花の歌」(カルメン)など、聴きなれた歌が流れると、会場全体が、ぐーんと盛り上がり、舞台の歌手の皆さんも、おもわず歌唱に力が入っていた。
  • 全体的には、特別の舞台装置が用意されたわけではなく、有名オペラのハイライトを、それぞれの役回りでリレーよろしく歌い継ぐ企画だったので、「オムニバス」と「アラカルト」で終始した2時間あまり、熱気が盛り上がるとまではいかず淡白に終始した時間で、”ブラボー”もほとんどかからずじまい~~~。
  • 2010年の「アイーダ」本公演を期待したい。

                         *コンサート記憶帳③へつづく*

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2009年2月 6日 (金)

コンサート記憶帳 ① (サン・サーンス、歌劇「イリス」)

 このblogでクラシック、オペラなどについて、時折、記事にしてきましたが、書き残したものTatikawakanngenn_2 もあり、それらを記録しておきたいと思います。

立川管弦楽団第55回定期演奏会(アミュー立川、2008,11,30)

  • ベートーベン「レオノーレ序曲集第3番作品72」、シューベルト「交響曲第3番ニ長調D200」、サン・サーンス「交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付き」と、’3番尽くし’のプログラムで、市民楽団として、力の入った内容だった。
  • メインはサン・サーンスが51歳の時「すべてを注ぎ込んで作曲した」といわれる表題の曲で、あらためてCDで聴きなおしながら、サン・サーンス独特の深みのある温かさや優しさ、静けさ、力強さを思い出している
  • 会場は地元の音楽ファンでほぼ満席。地元だけに日常生活からそのまま会場(アミュー立川)に足を運んだという風情の人たちに感じた。
  • 欲を言うなら、そういう市民の集い的なコンサートなので、たとえば「3番尽くし」の簡単な解説が添えられるとか、聴衆はもちろん、楽団員も足踏みならして望んだアンコールに、せめて1曲応えてもらえなかったろうか(白鳥!くらい)?と、よそよそしさを覚えたのは、私だけではなかったように思う。

歌劇「イリス」(東京芸術劇場シアターオペラ、2008,12,4)

  • Irisuomote イタリアの作曲家マスカーニによる1898年初演のオペラ。プッチーニの蝶々夫人に並ぶもう一つの日本を舞台にした名作で、23年前に日本で初演されて以来の再演とのこと。当時の初演で指揮をした井上道義氏が、種々努力されて、今回も指揮で再演を果した。
  • イリス(西洋アヤメの意)という主人公を中心に、吉原を舞台に芸者が登場し、これに放蕩者オオサカ、女衒のキョウトなどがからみ、人形芝居も加わって、幻想的というか、東洋的というか、予備知識なしでの鑑賞だったので、なかなかうまく記録できない3時間だった。女性が死んで「西洋アヤメ」に生まれ変わる筋立てで「周囲に翻弄される弱き人間像」を描くことが、主たるテーマと、解説にあった。
  • 三味線あり、踊りあり、ハーモニー豊かな合唱あり、読売交響楽団による管弦楽は、時にはかすかに、時には叫ぶごとくのメリハリが効いて、「異国情緒のエキゾチック」を存分に堪能した。広くでっかい東京芸術劇場の満席の観客の一人として、オペラの雰囲気に吸い込まれ、かなりの努力作だなと感じる一方で、初心者にとっては、ただひたすら、和洋折衷のエスニック料理を腹いっぱい頂きましたという感想。
  • マスカーニは「カヴァレリア・ルスティカーナ」の作曲で有名とあるので、機会を見て、鑑賞したい。

                       *「コンサート記憶帳 ②」につづく*

                                         

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2009年2月 2日 (月)

浅間山の噴火

Asamayama3  浅間山がけさ1時51分に、小さな噴火をしたとのニュースが報じられました。

 我が家は160キロほど離れているのですが、けさ、カーポートの屋根(1,2枚目)とか、車のリヤーウインドウ(3枚目)が、うっすらと灰で白くなってしまいました。

 折からの風に乗って、あっというまに飛来していたのかもしれません。

Asamayama2『 気象庁は2日午前1時51分ごろ、長野・群馬県境の浅間山(2568メートル)で噴火が発生したと発表した。噴煙の高さは火口から高さ約300メートルのに上がり、南東に流れているという。長野県軽井沢町には、住民から「地響きのような音がしたが噴火か」との問い合わせがあった。同町対策本部や軽井沢警察署の調べによると、同町周辺で火山灰が降ったという。午前3時半現在、家屋やけが人などの被害は確認されていないという』(毎日新聞配信、2日7時13分)。

Asamayama090202  

 やや大げさになるが、富士山の宝永大噴火(1707年12月16日)の時には、江戸でも昼前から雷鳴が聞こえ、南西の空から黒い雲が広がって江戸の空を覆い、空から雪のような白い灰が降ってきた。また大量の降灰のため江戸の町は昼間でも暗くなり、燭台の明かりをともさねばならなかった、といわれます。

 今回の浅間山の噴火も、遠い信州のことと思っていたが、この目で降灰を見て、自分も火山と無縁でないと実感します。

Karuizawa ~~~~ ~~~~

 浅間山近辺には、軽井沢や小諸、佐久など仕事や観光・ゴルフなど、思い出が多い。何年か前の夏の軽井沢の写真を取り出してみたが、噴火で、軽井沢の人々にとっては、落ち着かない日々になるのでしょう。

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