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2009年6月27日 (土)

軽井沢、浅間山:更科紀行⑥完

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  • 「更科紀行」を訪ねるバスツアーの最後の記事は軽井沢。芭蕉は信州更科の月を見て8月20日ごろ江戸に帰っているが、姥捨から小諸を通り、軽井沢を経て、碓氷峠を越えるルートだったと思われる。

  • 今度のバスツアー1泊2日の第一日目が、立川を出発して木Karuizawa3_2 曾奈良井宿と長野善光寺。その善光寺では7年に一度の御開帳に巡り合わせ、その夜、善光寺の奥座敷と云われる上山田温泉に泊った。源泉豊かな上山田温泉で鋭気を養った2日目は、朝一番に姥捨と棚田を旅館の若社長の案内で訪ね、芭蕉の更科紀行の足取りをたどった。次いで小諸懐古園と高浜虚子記念館で、島崎藤村や高浜虚子の文学散歩、そして、いよいよここ軽井沢をバスツアーの最終の降車スポットとした。

  • 軽井沢に特別の芭蕉の記録があるわけでなく、ここでは約1時間の自由時間をとった。5月末の小雨まじりでやや肌寒かったが、私は、結婚式で2,3度立ち会ったことのある軽井沢聖パウロカトリック教会まで足を伸ばした。教会の前には、ちょうどその結婚式に参列しようという若い人たちの姿が、どの顔も笑顔、それぞれ軽快に着飾って、お祝いのはなやかな空気がいっぱいだった………。

  • 引き返してミカドコーヒーに立ち寄り、ここまでの旅行幹事の役割が、どうやら無事終われそうだと、ひとまず安堵の時間を過ごした。

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   吹きとばす石ハあさまの野分哉

  • 「更科紀行」で芭蕉が小諸から軽井沢あたりの浅間山のふもとを通る時に、その風景を詠んだものだが、この句形に落ち着くまでに、何度も作り直しをしていることを、その後の勉強会で知った。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                • 句意:浅間山に吹き荒れる野分が、山肌の石を烈しく吹き飛ばす。その石まじりの野分のものすごさが、いかにも浅間山にふさわしい。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                • 最初は「秋風や石吹きおろす浅間山」、次に「吹きおろすあさまは石の野分哉」と作り直し、吹きおろすのところを「吹き落すあさまは石の野分哉」と直し、さらに「吹き落す石はあさまの野分哉」と直し、それでも物足らなくて「吹きとばす石ハあさまの野分哉」と決めたと云われる。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                • 漠然と浅間山が浮かんでいる最初の句が、次第に、活火山である浅間山の荒涼とした浅間山の野分風景は、普通の野分が『草木をなびかせて吹き荒れる』のに対し、最終句では『石を吹きとばす野分である』と詠んだところが、さすが芭蕉……

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                • 句評:推敲課程で「あさまは石の野分」という形であったことでも明らかなように、一句の眼目は「石の野分」という珍しい趣向にある。すなわち普通の野分は草木を分けて吹きすさぶものであるが、ここ浅間山の野分は石を吹き飛ばして荒れ狂うというのである。またその風の浅ましさ(驚きあきれるさま)を倒装法を用いて、山の名に言い掛けて表現したのがもう一つの自慢。堀信夫「松尾芭蕉全発句」(句意、句評は芭蕉を読む会山崎章次先生講義録による)。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                • 芭蕉の「更科紀行」は、この「吹きとばす……」の句で終わっている。我々の全6回の記事もこれでおしまいです。お読みいただきありがとうございました。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                • 撮影日:2009年5月30日。3枚目は2004年8月。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                |

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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                当時は毎年噴火、上州名物空っ風もあり実際恐ろしい、いや浅ましかったろうなー。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                投稿: uozihcihs | 2009年7月 1日 (水) 00時13分

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