グリーク「ピアノ協奏曲」、ハーバート「アメリカン・ファンタジー」:(コンサート記憶帳⑥)
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- 「クラシックでつづる世界民族の音楽」と題したコンサートに出かけた。「未就学児お断り」がコンサートの定番なのだが、この日ばかりは、赤ちゃんから保育園児・幼稚園児を抱いたり手をつないだりの若いお父さん・お母さんがいっぱい。満席で、右となりのお母さんは、途中かぶりものをして授乳をはじめ、左となりは2歳くらいの男の子をあやしながらののパパ、つれあいのお母さんの胸には、1歳くらいの女の子が眠っていた。前の席の4歳くらいの女の子は、くるりと舞台に背をむjけて、後部座席のわれわれを珍しそうに、眺めているという和やかな雰囲気。
- ひとことで言って、たいへん楽しい演奏会だった。世界には多くの民族がいて、住んでいる地域、信じている宗教、話す言葉、食べるもの着るもの、さまざまだ。音楽もまた、楽器やリズム、音の使い方など、民族の個性があらわれて、千変万化していくものだということが、2時間半くらいの間だったが、実によくわかった。ふだん育児や仕事で、コンサートに足を運べないお父さん・お母さんだけでなく、われわれのようなシニアにも、じゅうぶん楽しめるレベルだった。「国立音楽大学ファミリー・コンサート」、2009年6月7日、国立音大大講堂。
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- <プログラム>は、次の通りで、フルオーケストラ。それぞれの民族衣装の紹介や、解説もあって、舞台と観客とのコミュニケーションも楽しかった。
- ロシア周辺の民族 :A.P.ボロディン/歌劇「イーゴリ公」より《だったん人の踊り》
- 中央ヨーロッパのスラブ民族
- A.ドボルザーク/弦楽セレナーデより
- 北欧の民族
- E.グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 より 第1楽章
- イベリア半島の民族
- E.シャブリエ/狂詩曲「スペイン」
- アフリカの民族
- 打楽器アンサンブルによる演奏
- 中米の民族
- A.コープランド/エル・サロン・メヒコ
- アメリカン・ノスタルジー
- V.ハーバート/アメリカン・ファンタジー
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中でも、グリーグの「ピアノ協奏曲」を在学生のオーディションから選ばれた清水新(あらた)というイケメン君のピアノで演奏されたのは、素晴らしかった。わたしが初めて買ったクラシックのレコードが、この「ピアノ協奏曲」とヴィヴァルディの「四季」だったことは、以前にも書いたが、思い入れの曲のフルオーケストラは格別だった。
- 最後の演奏「アメリカン・ファンタジー 」は華やかだった。ビクター・ハーバートという人の作ったメドレーで、フォスターの歌、《故郷の人々》または《スワニー河》に加え、南北戦争の歌や、最後にはアメリカの国歌まで登場する賑やかな作品で、アメリカ人(白人)の愛国心をくすぐる旋律が次々にあらわれて、懐かしかった。
- 舞台の上は、男性・女性ほぼイーブン、80人にもなろうかというフルオーケストラ。色とりどりの女性のドレス姿、きりっとした男性の正装、管弦楽器の朱色、金管楽器の黄金色など色彩豊かで、その豊かな和音から奏でられる民族音楽の響きが、舞台をいやがうえにも豪華にしていた。
- アンコールは2曲。最初はどこかで聴いたはずだが、曲目は思い出せない。もうひとつ、ラストのラストは「管弦楽のためのラプソディ」だったと思う。八木節の景気の良いメロディが主題の、大いに盛り上がるフィナーレだった。すばらしい音楽を聴かせてくれた国立音大のみなさんに感謝しつつ、帰路についた。
- 写真は2008年6月24日、わがつれあいが撮影した北欧風景。
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