俳句雑誌「多磨 2012-2号」に、標題の記事を掲載してもらったので、紹介させていただきます。
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秋の初めに種を蒔き、順調に育っているホウレンソウ、小松菜、白菜、大根などの冬野菜について、霜の降りる十二月以降の寒さの前に、いろいろ心得ておくべき事がらの講習を受けた。
大きな葉をつけている里芋を、そのまま放っておくと、ずいきから冬の冷たい雨や水分が、地中のイモたち(親芋を中心に子イモ、孫イモが連なっている塊)に沁み込んで、腐ってしまう。そのため、ずいきを切り取り、地中の塊を一旦掘り上げ、塊ごと天地をひっくり返して、再度地中に埋め込む。そして、表面に土をかけておけば、地表が凍てついても、その塊は、周りに残っている細い根から、静かに養分を吸い込み、生き延びるという。
ホウレンソウ、小松菜は、秋から冬にかけて少しづつ寒さに慣れ、ゆっくり成長
し、いずれも寒さに強い。ホウレンソウの葉の様子を見ていると、当初つるりとしていた葉の表面が、次第にすこしざらつくような感触になって肉厚となり、栄養分、甘みとも増していく。ホウレンソウのビタミンCや糖の含量が、気温が低くなるに従って、多くなるというデータもある。
キャベツと白菜は、成長するに従い、丸く、あるいは楕円の球となって、葉を巻きあげて行く。キャベツは寒さに耐えられないが、白菜は、縦長の大きな球の根っこを四,五センチくらいで切り取り、幾株かまとめて括りつけ、植え直しておけば、一ケ月位は、畑で保存できる。逆に、そのまま放っておくと、養分を吸い過ぎて、せっかくの球が内部からふくらみ圧力がかかり、割れてしまう。
かぶ、大根、ニンジン、ネギ、ブロッコリーは霜や寒さに強いが、春菊や水菜は枯れていく。そう云えば、凍てつく厳冬寒中の畑で、葉は黄色く枯れていたけれど、逞しく息づいていたかぶや大根、積もった白い雪をかぶりながらも、緑の頭を出していたネギを見たことがある。
ふだんはスーパーで、時々の季節の目新しさに魅かれ、値札と新鮮さを目安に求め食卓に直行させていた野菜に、実は、さまざまな特性と成り立ちがあることを、あらためて認識させられた。農家の作業は、それらの成り立ちに寄り添いながら、春夏秋冬重ねられているのだ。
春のジャガイモの植え付けに始まり、梅雨前後の枝豆やインゲン、盛夏のキュウリ、トマト、ナス、初秋の種蒔を経て、晩秋から初冬にかけての冬野菜の収穫と、一年間の農業体験が一巡した。野菜が、土作り、その年々の気候、肥料の施し方、防虫・防菌、人手のかけ方などの総和として、育つことを知り、農業、ひいては、自然や環境を見る目が深まったことは確かだ。
「体験農園」は、例年三月に始まり、翌年一月で終了、希望すれば、次の年も続けられる。いまはまだ「農業」というものの、とばくちに立ったばかりであり、二年目も続けることに決めている。
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「多磨」
〒207-0014 東大和市南街6-65-1
多磨俳句会:発行人 関成美さん
編集人 川本薫さん
Tel 042-562-0478
<追記>
2月5日(日)、農園近くの公民館(今は学習館と名称変更)で、3月からの24年度の農園契約更新と、区画抽選を済ませてきました。園主の説明によると、運営は大筋これまでと変わりませんが、一部に栽培野菜の選択制を導入したり、春・秋の栽培品種の追加など、試みてみたいとのことでした。
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