「新・平家物語(一)」 (吉川英治)
NHK-TVの大河ドラマ「平清盛」を、1月も終りになってから(第3回から)見はじめて、かなりスケールの大きいドラマだなとの印象を持った。が、このドラマの時代背景、天皇家・貴族・武士、それらに纏わる男性・女性~~入り乱れての構図がどうだったのか?などなど、複雑重層に組み込まれており、すこし、頭を整理しないとついていけない。
幸い、書棚の奥に、ずいぶん以前に読んだ吉川英治の「新平家物語」が、全16巻揃っていたのを、読み直すことにした。講談社の”吉川英治歴史時代文庫”No.47~62に収められていて、第1巻の奥付には1989年4月11日第一刷発行とある。4半世紀前だ。
吉川「新平家」のスタートは、文庫本のさらに30年近くさかのぼり、1950年から1957年まで「週刊朝日」の連載だった。通算すると60年余も前のことになり、当時、週刊誌が今とは比べ物にならないほど、質の高い内容だった時代で、医院の待合室、あるいは図書館だったかで、その挿絵を目にしている。その後、1972年にNHK大河ドラマで仲代達也の清盛の記憶が、断片的だ。自分に置き換えると、「週刊朝日」は中学~高校~大学に至る間、大河ドラマは息子が生まれたころ。
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『12世紀の初め、藤原政権の退廃は、武門の両統“源平”の台頭をもたらした。しかし、強者は倶に天を戴かず。その争覇興亡が古典平家の世界である。「新・平家物語」も源平抗争の歴史を描くが、単なる現代訳でなく、古典のふくらんだ虚像を正し、従来無視された庶民の相(すがた)にも力点を置く。―百年の人間世界の興亡、流転、愛憎を主題に、七年の歳月を傾けた、著者鏤骨(るこつ)の超大作』
これは、第1巻の裏表紙の紹介文。ちなみに”鏤骨(るこつ)”を、辞書で引くと“肌に銘じ骨に刻して忘れないようにする。文章を書くときなどに非常に苦心すること。ろうこつ”とあり、吉川英治の代表作と云ってよさそうだ。wikipediaによると”題材は『平家物語』だけでなく、『保元物語』『平治物語』『義経記』『玉葉』など複数の古典をベースにしながら、より一貫した長いスパンで源平両氏や奥州藤原氏、公家などの盛衰を描いた長編作品”とある。
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とりあえず第1巻を読み終えた。原作が週刊誌発表だったからか、文章は平易で、大衆小説の範疇であり、読みやすい。ただ、内容の理解には、巻末の『皇室関係略系図』はじめ』、『清和源氏略系図』、、『桓武平氏略系図』、『藤原氏(北家)略系図』をたどりたどりしながら読むことで、どうにか、全体の流れをつかむことができる。そのうえにたつと、大作の底流に流れる歴史上の登場人物たちの生きざまは、実に人間臭く、興味津津、この際ぜひ、全編をものにしたい。
今後NHKドラマの展開や、「新・平家物語」をの読み進むなかで、ときどき、このblogで、とりあげてみたい。
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コメント
私は吉川英治の新平家は読んでないのですが、観光地に行くと、よくこのときの挿絵と説明があります。挿絵の本物は、記念館に展示されていますね。
>昨年の「江」にくらべると、こちらのほうが、歴史ものとしては、本格的な構えのよう^^^
>「古典平家」を、いずれ読みたいと思いつつ、果たせないでいるので、とりあえず、新平家のおさらい~~^
>3月の国立劇場で「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」、熊谷次郎直実がかかるので、日が合えば、行きたいと、思案中です。
投稿: kij | 2012年2月14日 (火) 22時00分
大河ドラマは、思えば、第一回の「花の生涯」から、全部見ています。
でも最近は、チラチラ程度。清盛もよく見ていません。
私は吉川英治の新平家は読んでないのですが、観光地に行くと、よくこのときの挿絵と説明があります。挿絵の本物は、記念館に展示されていますね。
新書太閤記は、全巻、読みましたが、最近日本史ウオーキングで戦国時代を取り上げたこともあって、読み直してみました。
やはり本棚にあったので。
本棚にある本を読み直せば、一生、退屈しないかもしれないなと思っています
投稿: HARUKO | 2012年2月14日 (火) 21時00分