聖夜のトランペット (立川市民会館)
- 「アヴェ・マリア」から、モーツアルト「魔笛・夜の女王のアリア」のクラシック、定番の「聖者の行進」、赤鼻のトナカイなどの「クリスマス・メロディー」、さらに「見上げてごらん夜の星を」「ひばりメドレー:りんご追分・川の流れのように」まで、幅広いレパートリーが、売り物の演奏会。
- トランペットは、遠く3,000年以上も前のエジプトの遺跡からも発見されているという。当時、宗教、政治の儀式、軍隊や競技会のファンファーレや信号用として使われたらしい。
- ”明るく元気なファンファーレ”、”輝かしく響くハイトーン”がトランペットの得意分野、あのニニ・ロッソの「夜空のトランペット」「夕焼けのトランペット」の哀愁、などが私のイメージで、この日のトランペッター、レオニド・ゴルキンの手練の演奏は、随所にさすがと、聞き惚れることもたびたびだった。ちなみにゴルキン氏は、サンクト・ペテルブルグ生まれ、サンクト・ペテルブルグ音楽院でトランペットを専攻した本格派。(……体型は、かなりメタボ……)。
写真のように4種(トランペット、ピッコロ・トランペット、コルネット、フリューゲルホルン)を使い分けての演奏はそれなりに見ごたえはあった。しかし、やはり、クラシックから歌謡曲までというのは、クリスマスのサービスと割り切っても、何をこの舞台で表現したいのかが伝わってこない。そんな物足りなさを感じているうち、子供のころ小屋掛けでみた巡回サーカス団の「美しき天然」、大売出しのチンドン屋が奏でていたもの悲しさなど、頭をよぎった。
- 七分くらいの入りだったが、多くのお客さんたちは、曲に合わせて手拍子を取ったり、一緒に歌っておられたっりの周りの方も多かった。が、司会者とのトークのやり取りで、「日本で好きな言葉は何ですか?」「ギョーザ食べたい」だけでは、ご愛嬌とは済まされない。せめてトランペットにまつわる逸話とか、練習の苦労とか、その糸口くらいは見せてくれて、音楽コンサートの最低限の質は守ってほしかった。せっかくの音楽技術がもったいない。
- 『2時開演、4時終演予定』と会場入り口の看板にあったが、アンコールもそこそこに盛り上がりを欠いたまま、3時45分ごろ、シリキレトンボで舞台のそでに消えていった。「来日公演100回突破記念!!」らしいが、場馴れしすぎているといぶかりたくなる思いで、後味が悪かった。今後、よく見極めてコンサートを選びたいと自戒しつつ帰途についた。
- 写真:公演チラシから。
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